高い城の男
日本では1965年に川口正吉によって翻訳され、ハヤカワ・SF・シリーズ(早川書房)から刊行された。1984年から新たに浅倉久志による新訳版がハヤカワ文庫から出版された。
2015年、ドラマ化が発表され、同年11月からAmazonビデオにおいてドラマ『高い城の男』の配信が開始された。
概要
第二次世界大戦が枢軸国の勝利に終わり、大日本帝国とナチス・ドイツによって分割占領されている旧アメリカ合衆国領を舞台にした人間群像劇。
歴史改変SFでは珍しくない設定だが、作品内世界で「もしも連合国が枢軸国に勝利していたら」という歴史改変小説が流行しているという点と、東洋の占術(易経)が同じく流行していて、複数の人物が易経を指針として行動するという部分が独創的である。ディック自身も、本作のプロットを作る際に易経を利用している。後半になるにつれてディック特有の形而上学・哲学的な思索やメタフィクションが展開される一方、ディック作品にありがちなプロットの破綻が生じていない。そうした点からアメリカやイギリスなど英語圏ではディック作品の代表作として挙げられることも多い。
作中の枢軸国の描写に関してはそれぞれに違いがある。日本人は勝者として傲慢な部分もあるものの、人種政策でドイツと対立するなどある程度は話が通じる人間的な集団として描かれている。逆にドイツ人は反ナチ派が軒並み粛清されており、ナチズムの狂気に満ちた集団として描かれている。イタリア人は表面的には日独と並んで戦勝国として扱われているが実態としてはドイツの衛星国であり、その劣等感からアメリカ人に同情する描写が描かれている。また作品中に登場する歴史改変小説は、現実の第二次世界大戦とも異なった形で連合国が勝利する内容になっている。
1947年、第二次世界大戦は枢軸国の勝利に終わり、アメリカ合衆国は戦勝国であるドイツと日本によって三つの国に分断され、両国の分割統治下に置かれていた。それから15年後の1962年、アメリカ人の間では謎の人物「高い城の男」によって執筆された『イナゴ身重く横たわる』[5] という、「連合国が第二次世界大戦に勝利していたら」という仮想小説が流行していた。『イナゴ身重く横たわる』はドイツが支配するアメリカ合衆国およびヨーロッパでは発禁本に指定され、「高い城の男」は保安警察に命を狙われていた。
日本が支配するアメリカ太平洋岸連邦のサンフランシスコにあるアメリカ美術工芸品商会を経営する美術商ロバート・チルダンは、上得意先である田上信輔に、頼まれていた品物の手配が遅れていることを叱責され、代わりの品物を届けるために田上がいる通商代表部に向かう。一方、勤め先の工場をクビになったフランク・フリンクは、これからの指針を求めて易経に勤しんでいた。田上もまた、「取引相手である実業家バイネスの正体を探れ」という日本政府からの指令に悩み易経を頼みとしていた。
日本の影響下にあるロッキー山脈連邦のキャノン・シティに暮らすジュリアナ・フリンクは、合衆国から仕事でやって来たイタリア移民のジョー・チナデーラと出会い、成り行きで一夜を共にする。ジュリアナは、ジョーが持っていた『イナゴ身重く横たわる』に興味を持ち、「高い城の男」が住むシャイアンに共に行くことになる。その頃チルダンは、日本海軍の春沢提督の使者と名乗る男から「あなたが扱っている美術品は模造品だ」と告げられ面目を失い、取引相手であるキャルヴィンを問い詰める。一方で地元の新聞社に問い合わせた結果、提督の乗艦であると聞かされていた航空母艦翔鶴は戦時中にアメリカ軍の潜水艦によって沈められており、春沢提督なる人物も存在しないことが判明する。春沢提督の使者を騙る者の正体はフランクであり、友人のマッカーシーと組み、元上司で模造品の元締めのウインダム=マトスンから退職金を巻き上げる。
同じ頃、ドイツでは最高指導者のボルマン首相が死去したことでナチ党内部の権力闘争が激化し、アメリカにも影響が及び始める。一方、フランクとマッカーシーは、ウインダム=マトスンから巻き上げた退職金でエドフランク宝飾工房を起業し、自身の腕を活かした装身具を作り、その装身具をチルダンに売り付けようとするが、チルダンに言い包められ委託取引にされてしまう。装身具を手にしたチルダンは、それまで扱ってきた過去の遺物である骨董品とは違うアメリカの「未来」の姿を感じ、アメリカ人としての自信を取り戻す。
その頃、日本軍の手崎将軍から連絡を受けた田上は、バイネスをオフィスに呼び三者会談を行う。会談の中で、バイネスは自分がドイツ国防軍情報部のヴェゲナー大尉であることを明かし、ボルマン政権と、その後を継いだゲッベルス政権が対日核攻撃作戦「タンポポ(レーヴェンツァーン)作戦」を計画していることを語り、計画を阻止するため作戦反対派のハイドリヒに助力して欲しいと告げる。その時、バイネスの正体を掴んだ保安警察のメーレ将軍が送り込んだ工作員が現れ銃撃戦となるが、田上が工作員を射殺し事態を収束させる。手崎将軍は対応を協議するため日本に帰国し、任務を果たしたヴェゲナー大尉もドイツに帰国する。
「高い城の男」に会うための旅を続けていたジュリアナとジョーはデンヴァーに到着する。しかし、そこでジュリアナは、ジョーの正体が「高い城の男」暗殺のため派遣されたナチスの工作員だと気付き、ジョーを殺害しホテルを後にする。途方に暮れたジュリアナは易経を行い、その啓示に従い、「高い城の男」に命が狙われていることを知らせるためにシャイアンに向かう。
翌日、「高い城の男」ことホーソーン・アベンゼンの邸宅に到着したジュリアナは、ナチスの工作員が迫っていることを告げると同時に、何故『イナゴ身重く横たわる』を執筆したのかを尋ねる。ジュリアナの問いに対し、アベンゼンは「易経との契約に基づき書いた」と告白する。ジュリアナは、何故易経が『イナゴ身重く横たわる』を書かせたのかを知るため易経を行い、「真理」の答えを得る。ジュリアナは、『イナゴ身重く横たわる』の世界こそが真実の世界であると知り、アベンゼンに礼を言い邸宅を後にした。
登場人物
ロバート・チルダン
アメリカ太平洋岸連邦で「アメリカ美術工芸品商会」を経営する古美術商。日本人相手に歴史的な美術品を販売しているが、旧合衆国の歴史の浅さから100年ほど前の日用品やポスターなどを扱っている。
敗戦国民として日本人に対し卑屈な態度をとっていたが、エドフランク宝飾工房の装身具をきっかけにアメリカ人としての誇りを取り戻す。
フランク・フリンク
太平洋岸連邦の工芸職人。ユダヤ系アメリカ人。本名は「フランク・フィンク」。合衆国の軍人としてアメリカ本土決戦で枢軸軍と戦った過去を持つ。
終戦後も暫くはレジスタンスを続けていたが、占領統治が進むにつれて武器を捨てた。職人としての腕前は良いが人当たり悪く職場の工場をクビになっている。妻ともども易経に凝っている。
友人のマッカーシーに誘われ「エドフランク宝飾工房」を起業するが、チルダンに対する詐欺行為とユダヤ系の素性が発覚し逮捕される。その後、ドイツへの引き渡しを拒否した田上の計らいで釈放される。
ジュリアナ・フリンク
フランクの妻。美しい風貌をした黒髪の女性。フランクの貧しい生活に嫌気が差して別居、現在はロッキー山脈連邦のコロラド州キャノン・シティで、柔道の教師をしながら暮らしている。
『イナゴ身重く横たわる』の熱心な愛読者で、知り合ったジョーと共に作者の「高い城の男」に会おうと考えている。柔道の有段者で夫と同じく易経にも精通している。
ジョー・チナデーラ
イタリア国籍の退役軍人。北イタリアのミラノ出身。出稼ぎ目的の移民として合衆国に滞在しており、貨物運搬の用心棒としてロッキー山脈連邦を訪れた際にジュリアナと知り合う。浅黒い肌に黒い髪をした男性で、地中海人種的な風貌から東側の人種政策で差別されており、戦勝国出身にも拘らず『イナゴ身重く横たわる』の愛読者となっている。
ファシスト党少年団にも入っていた愛国者でロドルフォ・グラツィアーニの下で北アフリカ戦線に従軍し、エルヴィン・ロンメルからも二級鉄十字勲章を与えられている。正体はスイス出身のブランデンブルク隊工作員。北方人種風の風貌を隠し、密かにホーソーン・アベンゼンを追っていた。
田上信輔(たがみ のぶすけ)
原文では「Tagomi」であるため、浅倉訳版で姓が改変されている(川口訳版では原文のママ)。太平洋岸連邦の第一通商代表団の代表を務める日本人官僚。日本政府からバイネスの素性を探ることを命令されている。易経を精神統一の手段としてしばしば用いている。
「タンポポ作戦」の詳細を聞き精神的に衰弱し、SDの通商代表部襲撃とフランクの引き渡し要求でライスと口論となり、心臓発作を起こし倒れる。
ポール・梶浦(ポール・かじうら)
原文では「Kasoura」であるため、浅倉訳版で姓が改変されている(川口訳版では原文のママ)。太平洋岸連邦の不遇地域生活水準向上調査委員会の日本人職員。美術品愛好家で、チルダンの店の常連客。
ベティ・梶浦(ベティ・かじうら)
ポールの妻。浅黒い肌に艶やかな黒髪をした女性。
手崎(てざき)
原文では「Tedeki」であるため、浅倉訳版で姓が改変されている(川口訳版では原文のママ)。元日本軍参謀総長の老将軍。軍部の宇宙進出推進派。「矢田部信次郎」の偽名を使い、サンフランシスコを訪れる。
府馬五十雄(ふま いそお)
原文では「Ito(名)Humo(姓)」であるため、浅倉訳版で姓名が改変されている(川口訳版では原文のママ)。日本陸軍の退役少佐。旧アメリカ美術品の収集家で、4年前に古本屋を経営していたチルダンのもとを訪れ、彼の美術商への転身のきっかけを作る。
エフレイキアン
第一通商代表団オフィスの職員で、田上の秘書。背が高く、褐色の髪をしたアルメニア系の女性。
ラムジー
第一通商代表団オフィスの職員で、田上の秘書。アメリカ系白人の男性。
ルドルフ・ヴェゲナー
ドイツ国防軍情報部の大尉。ドイツ国内の要人の密命を受け、スウェーデン人実業家「バイネス」の偽名を使いサンフランシスコを訪れる。
ドイツに帰国後、国防軍と連携したSSに拘束される。
フーゴー・ライス
サンフランシスコ駐在ドイツ帝国領事を務める男爵。SS名誉少佐の階級を持ち、形式上メーレの指揮下にある。
ブルーノ・クロイツ・フォン・メーレ
太平洋岸連邦のSD地方長官。ハイドリヒ暗殺計画を阻止したことで目をかけられ、SD内での地位を確立する。
アレックス・ロッツェ
ドイツ人芸術家。個展を開くためサンフランシスコを訪れる。飛行機で隣席だったバイネスの「自分はユダヤ人だ」という冗談を真に受け、ドイツ領事館に「サンフランシスコにユダヤ人がいる」と密告する。
ウインダム=マトスン
WMコーポレーションの社長。フランクの雇い主。複数の企業の大株主であり、太平洋岸連邦の政府首脳部と繋がっている。
エド・マッカーシー
ウインダム=マストンが経営する工場の現場監督で、フランクの友人。フランクとともにエドフランク宝飾工房を起業する。
レイ・キャルヴィン
サンフランシスコで一・二を争う卸売業者。ウインダム=マストンが製造する模造品を取扱い、チルダンと取引をしている。
ホーソーン・アベンゼン
『イナゴ身重く横たわる』の作者。通称「高い城の男」。第二次世界大戦ではアメリカ海兵隊の軍曹としてイギリス戦線に従軍した。
現在はロッキー山脈連邦のシャイアンにある山奥の要塞(通称「高い城」)で暮らしている。
キャロライン・アベンゼン
ホーソーンの妻。灰色の目をした赤茶色の髪のアイルランド系女性。
日本では1965年に川口正吉によって翻訳され、ハヤカワ・SF・シリーズ(早川書房)から刊行された。1984年から新たに浅倉久志による新訳版がハヤカワ文庫から出版された。
2015年、ドラマ化が発表され、同年11月からAmazonビデオにおいてドラマ『高い城の男』の配信が開始された。
概要
第二次世界大戦が枢軸国の勝利に終わり、大日本帝国とナチス・ドイツによって分割占領されている旧アメリカ合衆国領を舞台にした人間群像劇。
歴史改変SFでは珍しくない設定だが、作品内世界で「もしも連合国が枢軸国に勝利していたら」という歴史改変小説が流行しているという点と、東洋の占術(易経)が同じく流行していて、複数の人物が易経を指針として行動するという部分が独創的である。ディック自身も、本作のプロットを作る際に易経を利用している。後半になるにつれてディック特有の形而上学・哲学的な思索やメタフィクションが展開される一方、ディック作品にありがちなプロットの破綻が生じていない。そうした点からアメリカやイギリスなど英語圏ではディック作品の代表作として挙げられることも多い。
作中の枢軸国の描写に関してはそれぞれに違いがある。日本人は勝者として傲慢な部分もあるものの、人種政策でドイツと対立するなどある程度は話が通じる人間的な集団として描かれている。逆にドイツ人は反ナチ派が軒並み粛清されており、ナチズムの狂気に満ちた集団として描かれている。イタリア人は表面的には日独と並んで戦勝国として扱われているが実態としてはドイツの衛星国であり、その劣等感からアメリカ人に同情する描写が描かれている。また作品中に登場する歴史改変小説は、現実の第二次世界大戦とも異なった形で連合国が勝利する内容になっている。
1947年、第二次世界大戦は枢軸国の勝利に終わり、アメリカ合衆国は戦勝国であるドイツと日本によって三つの国に分断され、両国の分割統治下に置かれていた。それから15年後の1962年、アメリカ人の間では謎の人物「高い城の男」によって執筆された『イナゴ身重く横たわる』[5] という、「連合国が第二次世界大戦に勝利していたら」という仮想小説が流行していた。『イナゴ身重く横たわる』はドイツが支配するアメリカ合衆国およびヨーロッパでは発禁本に指定され、「高い城の男」は保安警察に命を狙われていた。
日本が支配するアメリカ太平洋岸連邦のサンフランシスコにあるアメリカ美術工芸品商会を経営する美術商ロバート・チルダンは、上得意先である田上信輔に、頼まれていた品物の手配が遅れていることを叱責され、代わりの品物を届けるために田上がいる通商代表部に向かう。一方、勤め先の工場をクビになったフランク・フリンクは、これからの指針を求めて易経に勤しんでいた。田上もまた、「取引相手である実業家バイネスの正体を探れ」という日本政府からの指令に悩み易経を頼みとしていた。
日本の影響下にあるロッキー山脈連邦のキャノン・シティに暮らすジュリアナ・フリンクは、合衆国から仕事でやって来たイタリア移民のジョー・チナデーラと出会い、成り行きで一夜を共にする。ジュリアナは、ジョーが持っていた『イナゴ身重く横たわる』に興味を持ち、「高い城の男」が住むシャイアンに共に行くことになる。その頃チルダンは、日本海軍の春沢提督の使者と名乗る男から「あなたが扱っている美術品は模造品だ」と告げられ面目を失い、取引相手であるキャルヴィンを問い詰める。一方で地元の新聞社に問い合わせた結果、提督の乗艦であると聞かされていた航空母艦翔鶴は戦時中にアメリカ軍の潜水艦によって沈められており、春沢提督なる人物も存在しないことが判明する。春沢提督の使者を騙る者の正体はフランクであり、友人のマッカーシーと組み、元上司で模造品の元締めのウインダム=マトスンから退職金を巻き上げる。
同じ頃、ドイツでは最高指導者のボルマン首相が死去したことでナチ党内部の権力闘争が激化し、アメリカにも影響が及び始める。一方、フランクとマッカーシーは、ウインダム=マトスンから巻き上げた退職金でエドフランク宝飾工房を起業し、自身の腕を活かした装身具を作り、その装身具をチルダンに売り付けようとするが、チルダンに言い包められ委託取引にされてしまう。装身具を手にしたチルダンは、それまで扱ってきた過去の遺物である骨董品とは違うアメリカの「未来」の姿を感じ、アメリカ人としての自信を取り戻す。
その頃、日本軍の手崎将軍から連絡を受けた田上は、バイネスをオフィスに呼び三者会談を行う。会談の中で、バイネスは自分がドイツ国防軍情報部のヴェゲナー大尉であることを明かし、ボルマン政権と、その後を継いだゲッベルス政権が対日核攻撃作戦「タンポポ(レーヴェンツァーン)作戦」を計画していることを語り、計画を阻止するため作戦反対派のハイドリヒに助力して欲しいと告げる。その時、バイネスの正体を掴んだ保安警察のメーレ将軍が送り込んだ工作員が現れ銃撃戦となるが、田上が工作員を射殺し事態を収束させる。手崎将軍は対応を協議するため日本に帰国し、任務を果たしたヴェゲナー大尉もドイツに帰国する。
「高い城の男」に会うための旅を続けていたジュリアナとジョーはデンヴァーに到着する。しかし、そこでジュリアナは、ジョーの正体が「高い城の男」暗殺のため派遣されたナチスの工作員だと気付き、ジョーを殺害しホテルを後にする。途方に暮れたジュリアナは易経を行い、その啓示に従い、「高い城の男」に命が狙われていることを知らせるためにシャイアンに向かう。
翌日、「高い城の男」ことホーソーン・アベンゼンの邸宅に到着したジュリアナは、ナチスの工作員が迫っていることを告げると同時に、何故『イナゴ身重く横たわる』を執筆したのかを尋ねる。ジュリアナの問いに対し、アベンゼンは「易経との契約に基づき書いた」と告白する。ジュリアナは、何故易経が『イナゴ身重く横たわる』を書かせたのかを知るため易経を行い、「真理」の答えを得る。ジュリアナは、『イナゴ身重く横たわる』の世界こそが真実の世界であると知り、アベンゼンに礼を言い邸宅を後にした。
登場人物
ロバート・チルダン
アメリカ太平洋岸連邦で「アメリカ美術工芸品商会」を経営する古美術商。日本人相手に歴史的な美術品を販売しているが、旧合衆国の歴史の浅さから100年ほど前の日用品やポスターなどを扱っている。
敗戦国民として日本人に対し卑屈な態度をとっていたが、エドフランク宝飾工房の装身具をきっかけにアメリカ人としての誇りを取り戻す。
フランク・フリンク
太平洋岸連邦の工芸職人。ユダヤ系アメリカ人。本名は「フランク・フィンク」。合衆国の軍人としてアメリカ本土決戦で枢軸軍と戦った過去を持つ。
終戦後も暫くはレジスタンスを続けていたが、占領統治が進むにつれて武器を捨てた。職人としての腕前は良いが人当たり悪く職場の工場をクビになっている。妻ともども易経に凝っている。
友人のマッカーシーに誘われ「エドフランク宝飾工房」を起業するが、チルダンに対する詐欺行為とユダヤ系の素性が発覚し逮捕される。その後、ドイツへの引き渡しを拒否した田上の計らいで釈放される。
ジュリアナ・フリンク
フランクの妻。美しい風貌をした黒髪の女性。フランクの貧しい生活に嫌気が差して別居、現在はロッキー山脈連邦のコロラド州キャノン・シティで、柔道の教師をしながら暮らしている。
『イナゴ身重く横たわる』の熱心な愛読者で、知り合ったジョーと共に作者の「高い城の男」に会おうと考えている。柔道の有段者で夫と同じく易経にも精通している。
ジョー・チナデーラ
イタリア国籍の退役軍人。北イタリアのミラノ出身。出稼ぎ目的の移民として合衆国に滞在しており、貨物運搬の用心棒としてロッキー山脈連邦を訪れた際にジュリアナと知り合う。浅黒い肌に黒い髪をした男性で、地中海人種的な風貌から東側の人種政策で差別されており、戦勝国出身にも拘らず『イナゴ身重く横たわる』の愛読者となっている。
ファシスト党少年団にも入っていた愛国者でロドルフォ・グラツィアーニの下で北アフリカ戦線に従軍し、エルヴィン・ロンメルからも二級鉄十字勲章を与えられている。正体はスイス出身のブランデンブルク隊工作員。北方人種風の風貌を隠し、密かにホーソーン・アベンゼンを追っていた。
田上信輔(たがみ のぶすけ)
原文では「Tagomi」であるため、浅倉訳版で姓が改変されている(川口訳版では原文のママ)。太平洋岸連邦の第一通商代表団の代表を務める日本人官僚。日本政府からバイネスの素性を探ることを命令されている。易経を精神統一の手段としてしばしば用いている。
「タンポポ作戦」の詳細を聞き精神的に衰弱し、SDの通商代表部襲撃とフランクの引き渡し要求でライスと口論となり、心臓発作を起こし倒れる。
ポール・梶浦(ポール・かじうら)
原文では「Kasoura」であるため、浅倉訳版で姓が改変されている(川口訳版では原文のママ)。太平洋岸連邦の不遇地域生活水準向上調査委員会の日本人職員。美術品愛好家で、チルダンの店の常連客。
ベティ・梶浦(ベティ・かじうら)
ポールの妻。浅黒い肌に艶やかな黒髪をした女性。
手崎(てざき)
原文では「Tedeki」であるため、浅倉訳版で姓が改変されている(川口訳版では原文のママ)。元日本軍参謀総長の老将軍。軍部の宇宙進出推進派。「矢田部信次郎」の偽名を使い、サンフランシスコを訪れる。
府馬五十雄(ふま いそお)
原文では「Ito(名)Humo(姓)」であるため、浅倉訳版で姓名が改変されている(川口訳版では原文のママ)。日本陸軍の退役少佐。旧アメリカ美術品の収集家で、4年前に古本屋を経営していたチルダンのもとを訪れ、彼の美術商への転身のきっかけを作る。
エフレイキアン
第一通商代表団オフィスの職員で、田上の秘書。背が高く、褐色の髪をしたアルメニア系の女性。
ラムジー
第一通商代表団オフィスの職員で、田上の秘書。アメリカ系白人の男性。
ルドルフ・ヴェゲナー
ドイツ国防軍情報部の大尉。ドイツ国内の要人の密命を受け、スウェーデン人実業家「バイネス」の偽名を使いサンフランシスコを訪れる。
ドイツに帰国後、国防軍と連携したSSに拘束される。
フーゴー・ライス
サンフランシスコ駐在ドイツ帝国領事を務める男爵。SS名誉少佐の階級を持ち、形式上メーレの指揮下にある。
ブルーノ・クロイツ・フォン・メーレ
太平洋岸連邦のSD地方長官。ハイドリヒ暗殺計画を阻止したことで目をかけられ、SD内での地位を確立する。
アレックス・ロッツェ
ドイツ人芸術家。個展を開くためサンフランシスコを訪れる。飛行機で隣席だったバイネスの「自分はユダヤ人だ」という冗談を真に受け、ドイツ領事館に「サンフランシスコにユダヤ人がいる」と密告する。
ウインダム=マトスン
WMコーポレーションの社長。フランクの雇い主。複数の企業の大株主であり、太平洋岸連邦の政府首脳部と繋がっている。
エド・マッカーシー
ウインダム=マストンが経営する工場の現場監督で、フランクの友人。フランクとともにエドフランク宝飾工房を起業する。
レイ・キャルヴィン
サンフランシスコで一・二を争う卸売業者。ウインダム=マストンが製造する模造品を取扱い、チルダンと取引をしている。
ホーソーン・アベンゼン
『イナゴ身重く横たわる』の作者。通称「高い城の男」。第二次世界大戦ではアメリカ海兵隊の軍曹としてイギリス戦線に従軍した。
現在はロッキー山脈連邦のシャイアンにある山奥の要塞(通称「高い城」)で暮らしている。
キャロライン・アベンゼン
ホーソーンの妻。灰色の目をした赤茶色の髪のアイルランド系女性。
週プレNEWS 第二篇
采访,存图
详细的内心斗争,讲过很多次的,对自己很重要的岩窟王,因为岩窟王想辞退声优工作,刚出道时从青二离开, 在鲁鲁之前被说没有代表作。
2018年8月8号
数々のヒット作に出演してきた人気声優・福山潤が「声優を辞めようと思った」ほど燃え尽きた作品とは?https://t.cn/RDCD8R7
■とにかく悶々としていた若き日々
――もしかして、昔からぐるぐると考えがちな性格でしたか?
福山 悶々とはしていましたね(笑)。よく喋るんですけど、それ以上に頭の中で問答しているタイプで、ずっと自問自答の日々でした。
――デビューしたときの事務所を辞めてしばらく仕事がなかった時期も、将来についてかなり悶々とされていたそうですね。
福山 辞めたきっかけは、自分が根本的にこの業界で戦っていく力がないって自覚したことでした。最初に所属したのが大きい事務所だったこともあり、このまま守られていたら、いつまでも外で戦う力がつかないんじゃないかって危機感があったんですね。
それで僕は出演していた『∀ガンダム』の途中で事務所を辞めたんですけど、自分としては出演シーンも多くないし、大事にはならないと思っていたんです。でも周囲からは、「何やってんだ!?」ってどよめきが起こるくらいのことをしでかしていて。いかに無知だったか。未だに当時の自分には、「とりあえず誰かに相談してから決めろ」って声をかけたいですもの。
――それくらい自分一人で考えるタイプだった。
福山 そうですね。案の定、事務所を辞めてフリーになってからは仕事もなくなって。かといって声優を辞めるわけでもなく、身が入らないバイトをしながら、「いずれ戻りたい」と中途半端に思っていました。それなら誰かに助けを求めればいいのに、「いや、悶々とする時期だって必要だ」っていうめんどくさいことも考えていて(苦笑)。
たまにお仕事をもらっては、「やっぱりこの世界でやっていきたい」と思うんですけど、「イチからやり直したいので事務所を紹介してください」とは言えない。「たまたま作品に出させてもらったくらいで事務所に入れてくれって、あまりに節操がないのでは......」ってまたぐるぐると負のスパイラルに入ってしまう。大変に自分らしい時期だったと思います(笑)。
そういう苦しい期間を過ごしたので、再出発できたときには、一度なくしたものが戻ってきた喜びがすごくデカかったですね。それで余計なことは求めず、まずは自分ができることを積み重ねていこうと決めました。
。。。。。。
■「代表作がない」と言われた
福山 本当に巡り合わせが良かったんです。僕は『コードギアス』という作品に出会う前、「君には代表作がないよね」ってよく言われていました。僕自身は「そんなことないですよ」って答えるんですけど、「でも、突出して売れた作品がないじゃない?」と言われて。当時はアニメのソフトがすごく売れていたので、今だったら大ヒットになるような数字でもヒットとして扱われなかったんです。
もちろん、僕にとっては『巌窟王』を始めとして、全精力を注いだ作品はたくさんありました。でも、一般の人から見たら何をやっている人なのかわかりにくいよねって指摘も納得できて。要するに、僕は数字を持ってなかったんですね。
なので、『コードギアス』に抜擢されたときも、監督の谷口(悟朗)さんはああいう皮肉屋な方ですから、「福山くんを起用しようとしたら、止められたんですよ。売れないからって」と言われました(笑)。まあ、谷口さんなりの発破のかけ方と理解しています(笑)。
。。。。。。
――主演としてヒットの責任と向き合うようになった、と?
福山 全てを背負い込む必要はないんですけど、せめて自覚はしないといけないなって。そういうことを考え始めたタイミングで出会ったのが、『コードギアス』という作品でした。
#福山润#
https://t.cn/A6TECDNM
采访,存图
详细的内心斗争,讲过很多次的,对自己很重要的岩窟王,因为岩窟王想辞退声优工作,刚出道时从青二离开, 在鲁鲁之前被说没有代表作。
2018年8月8号
数々のヒット作に出演してきた人気声優・福山潤が「声優を辞めようと思った」ほど燃え尽きた作品とは?https://t.cn/RDCD8R7
■とにかく悶々としていた若き日々
――もしかして、昔からぐるぐると考えがちな性格でしたか?
福山 悶々とはしていましたね(笑)。よく喋るんですけど、それ以上に頭の中で問答しているタイプで、ずっと自問自答の日々でした。
――デビューしたときの事務所を辞めてしばらく仕事がなかった時期も、将来についてかなり悶々とされていたそうですね。
福山 辞めたきっかけは、自分が根本的にこの業界で戦っていく力がないって自覚したことでした。最初に所属したのが大きい事務所だったこともあり、このまま守られていたら、いつまでも外で戦う力がつかないんじゃないかって危機感があったんですね。
それで僕は出演していた『∀ガンダム』の途中で事務所を辞めたんですけど、自分としては出演シーンも多くないし、大事にはならないと思っていたんです。でも周囲からは、「何やってんだ!?」ってどよめきが起こるくらいのことをしでかしていて。いかに無知だったか。未だに当時の自分には、「とりあえず誰かに相談してから決めろ」って声をかけたいですもの。
――それくらい自分一人で考えるタイプだった。
福山 そうですね。案の定、事務所を辞めてフリーになってからは仕事もなくなって。かといって声優を辞めるわけでもなく、身が入らないバイトをしながら、「いずれ戻りたい」と中途半端に思っていました。それなら誰かに助けを求めればいいのに、「いや、悶々とする時期だって必要だ」っていうめんどくさいことも考えていて(苦笑)。
たまにお仕事をもらっては、「やっぱりこの世界でやっていきたい」と思うんですけど、「イチからやり直したいので事務所を紹介してください」とは言えない。「たまたま作品に出させてもらったくらいで事務所に入れてくれって、あまりに節操がないのでは......」ってまたぐるぐると負のスパイラルに入ってしまう。大変に自分らしい時期だったと思います(笑)。
そういう苦しい期間を過ごしたので、再出発できたときには、一度なくしたものが戻ってきた喜びがすごくデカかったですね。それで余計なことは求めず、まずは自分ができることを積み重ねていこうと決めました。
。。。。。。
■「代表作がない」と言われた
福山 本当に巡り合わせが良かったんです。僕は『コードギアス』という作品に出会う前、「君には代表作がないよね」ってよく言われていました。僕自身は「そんなことないですよ」って答えるんですけど、「でも、突出して売れた作品がないじゃない?」と言われて。当時はアニメのソフトがすごく売れていたので、今だったら大ヒットになるような数字でもヒットとして扱われなかったんです。
もちろん、僕にとっては『巌窟王』を始めとして、全精力を注いだ作品はたくさんありました。でも、一般の人から見たら何をやっている人なのかわかりにくいよねって指摘も納得できて。要するに、僕は数字を持ってなかったんですね。
なので、『コードギアス』に抜擢されたときも、監督の谷口(悟朗)さんはああいう皮肉屋な方ですから、「福山くんを起用しようとしたら、止められたんですよ。売れないからって」と言われました(笑)。まあ、谷口さんなりの発破のかけ方と理解しています(笑)。
。。。。。。
――主演としてヒットの責任と向き合うようになった、と?
福山 全てを背負い込む必要はないんですけど、せめて自覚はしないといけないなって。そういうことを考え始めたタイミングで出会ったのが、『コードギアス』という作品でした。
#福山润#
https://t.cn/A6TECDNM
2024.04.21
Billboard JAPAN@Billboard_JAPAN
網誌報導
Ito(PEOPLE 1)×中島颯太(FANTASTICS)が初対談、互いに共鳴したライブへの想い「その人の人生を変えられるくらいの熱量を届けたい」
4月29日大阪城ホールにて開催されるFM802恒例ライブイベント【REQUESTAGE】。今年は、ASIAN KUNG-FU GENERATION、THE ORAL CIGARETTES、Vaundy、PEOPLE 1、FANTASTICSの5組…
4月29日大阪城ホールにて開催されるFM802恒例ライブイベント【REQUESTAGE】。今年は、ASIAN KUNG-FU GENERATION、THE ORAL CIGARETTES、Vaundy、PEOPLE 1、FANTASTICSの5組が出演する。
そして本イベントを前に、出演アーティストによる対談企画『REQUESTALK』がFM802でオンエアされた。Billboard JAPANでは、その貴重な対談を紹介する。今回は、PEOPLE 1からIto(Vo./Gt.)、そしてFANTASTICSから中島颯太(Vo.)が登場。初対面とは思えないほど終始和やかな雰囲気のなかで、お互いの印象や、ライブに対する想いなどを語った。
――はじめましての『REQUESTALK』お互いの印象とは
Ito:せっかくなんで、ちょっと馴れ馴れしいですけど。颯太君とお呼びしてもいいですか。
中島:もう、全然、颯ちゃんでも!
Ito:そんなこと、いいんすか!? じゃあ、せっかくなんで颯ちゃんで。
中島:僕、逆に何てお呼びしたら? Itoさんでいいですか。
Ito:OKです! さて、今回本当に初めましてですが、PEOPLE 1の印象は?
中島:ライブがかっこいいなって思います! 実は昔から聴いていて、「113号室」が出た当時も、聴いていました。
Ito:すごい! あざっす。
中島:1曲1曲の世界観が変わるのが本当にすごいなと思って。ライブの演出とか、曲の中でも照明入れるところと入れないところがあったり、あの作り方もすごいなって。あとは、ライブ中のItoさんと今のItoさんのこのギャップもかっこいいなって思います!
Ito:ありがとうございます! 僕も、スタッフさんに颯ちゃんを紹介された時、すごい優しくて、すごいナイスガイだって言われてたんですよ。ダンスボーカルグループの方とお話しする機会も、初めてですが、その前情報もあって、緊張せず、素の状態でしゃべれるから、すごいよかったと思います。
中島:うれしいです! 最初“EXILE TRIBE”ってどんな感じの人だろうって思われる方が多いですね。でも、本当にただの大阪人みたいな感じです(笑)
――Itoが中島の野望に触発「僕もやりたいこと、ちゃんと考えよう。」
Ito:僕は聞かれて困っちゃう質問になりますが……
中島:不安ですね……
Ito:颯ちゃんは今、役者やラジオの仕事もあるし、当然FANTASTICSとしての仕事もあるなかで、まだ、やれてない、野望はありますか?
中島:たくさんあります! 僕がまだ実現できてないのは、自分が作詞作曲した楽曲を、FANTASTICSでやりたいというのと、演技で言うと自分の主演作品をやりたい。あとは、趣味でやっているカメラとか、油絵もやってるんですけど、いつか、個展をやってみたいなって思います。
Ito:すごい…。そして僕と真逆過ぎて。
中島:そうなんですか。
Ito:僕は、趣味がなかなか見つからないというか、あまりないというか……。颯ちゃんは1人で行動できるタイプですか?
中島:1人でも行動はできます。散歩が好きで、音楽をひたすらヘッドホンで聴いたりとか、プライベート用にイヤモニも持ってるんですよ、僕。
Ito:すごい。僕、1人で目的を持ってどこかに行ったりするのが得意じゃないというか、今まであまりしてこなかったんで。
中島:家にいるのが好きってことですか?
Ito:家にいるというより、いつも決まった場所に行っちゃう。例えば、体を動かすために、今日ボウリングしたいなとかって思っても、なかなか行動に移せないかな。なんか新しいことを始める癖が付いてないから、それこそ、カメラとか絵とかも、すごいなと思って。いいなぁ、僕もやりたいこと、ちゃんと考えよう。
――中島が「逆にすごい…」と驚いたItoのライブ前の行動とは
中島:僕は、普段ライブとかで歌う前のルーティーンを、あまり持ってないタイプなんですが、Itoさんは、ライブ前とか必ずやることはありますか?
Ito:これがね……本当に申し訳ないんですけど、ないですね。プロ意識みたいなのは、絶対に持たなきゃいけないなと思って、最近は、本番1時間前くらいから、ちょっとずつ声を出しをしたり、ワンマンライブやイベントによって歌う時間が違うので、どうやったら、うまくピークを迎えられるのかを考えたりはします。あとは、すごく緊張していたり、本番前に何かあってテンションが低くなっていても、本番前になると、一回リセットして自分のテンションを上げていきます。僕らが楽しまないと、きっとお客さんも楽しめないし、僕らが緊張してるとお客さんも緊張しちゃうと思うので、それは意識してるかな。
中島:気持ちだけで一気に切り替えてますか? 何か見てとかじゃなく?
Ito:そうですね。楽屋出て、メンバーやサポートの人たちといるときに、“よし!”みたいな感じで切り替えるかな。日常をステージには持ち込まないようにしようと思ってる。
中島:僕の場合は、本番直前までしゃべってます。そのほうが気が楽というか。直前までお笑い芸人さんの動画見て笑っていたほうがリラックスできるとかありますけど、Itoさん(ルーティーン)何もなかったっすね。
Ito:ハハハ、ごめーん(笑)
中島:うそです、うそです(笑)。一気に切り替えるなんて、逆にすごいな、と思いました!
――ボーカリスト/フロントマンとして、2人がライブで一番大事にしていること
Ito:颯ちゃんはどうですか?
中島:僕は、ATSUSHIさんとか先輩方もそうなんですけど、ただ歌うだけじゃなく、ライブに来た人が“本当に楽しかったな、また明日から頑張れるな”って思ってもらえるように、MCも含めてですけど、その人の人生を変えれるぐらいの熱量は絶対に届けたいなって思います。そういう方が1人でもいる限り、やり続ける意味があると思っていて、それが多ければ多いほど嬉しいですね。
Ito:僕も思ったことは、ほぼ一緒だな。まだPEOPLE 1のことを知らない人とか、今回の【REQUESTAGE】でも初めて見てくれる人もたくさんいると思っていて。そういう初めましての人たちに、何か届くようなことをしたい。でも、MCでは限られているので、表情や、パフォーマンスから、少しでも何か伝わったらいいな、と。その気持ちはお互い忘れずにいきたいね。
中島:間違いないですね。
Ito:というわけで、4月29日【REQUESTAGE】で再会しましょう!
中島:楽しみですね!
Ito:「颯ちゃーん!」って言っても無視しないでね(笑)。
中島:もちろんですよ。「Itoさん!」って言います。僕、思ったより仲いい感じでいくので、引かないでくださいね(笑)。
◎イベント情報
【FM802 35th ANNIVERSARY “Be FUNKY!!” SPECIAL LIVE 紀陽銀行 presents REQUESTAGE 2024】
2024年4月29日(月・祝)大阪・大阪城ホール
OPEN 14:30 START 15:30
https://t.cn/RxQlPII
Billboard JAPAN@Billboard_JAPAN
網誌報導
Ito(PEOPLE 1)×中島颯太(FANTASTICS)が初対談、互いに共鳴したライブへの想い「その人の人生を変えられるくらいの熱量を届けたい」
4月29日大阪城ホールにて開催されるFM802恒例ライブイベント【REQUESTAGE】。今年は、ASIAN KUNG-FU GENERATION、THE ORAL CIGARETTES、Vaundy、PEOPLE 1、FANTASTICSの5組…
4月29日大阪城ホールにて開催されるFM802恒例ライブイベント【REQUESTAGE】。今年は、ASIAN KUNG-FU GENERATION、THE ORAL CIGARETTES、Vaundy、PEOPLE 1、FANTASTICSの5組が出演する。
そして本イベントを前に、出演アーティストによる対談企画『REQUESTALK』がFM802でオンエアされた。Billboard JAPANでは、その貴重な対談を紹介する。今回は、PEOPLE 1からIto(Vo./Gt.)、そしてFANTASTICSから中島颯太(Vo.)が登場。初対面とは思えないほど終始和やかな雰囲気のなかで、お互いの印象や、ライブに対する想いなどを語った。
――はじめましての『REQUESTALK』お互いの印象とは
Ito:せっかくなんで、ちょっと馴れ馴れしいですけど。颯太君とお呼びしてもいいですか。
中島:もう、全然、颯ちゃんでも!
Ito:そんなこと、いいんすか!? じゃあ、せっかくなんで颯ちゃんで。
中島:僕、逆に何てお呼びしたら? Itoさんでいいですか。
Ito:OKです! さて、今回本当に初めましてですが、PEOPLE 1の印象は?
中島:ライブがかっこいいなって思います! 実は昔から聴いていて、「113号室」が出た当時も、聴いていました。
Ito:すごい! あざっす。
中島:1曲1曲の世界観が変わるのが本当にすごいなと思って。ライブの演出とか、曲の中でも照明入れるところと入れないところがあったり、あの作り方もすごいなって。あとは、ライブ中のItoさんと今のItoさんのこのギャップもかっこいいなって思います!
Ito:ありがとうございます! 僕も、スタッフさんに颯ちゃんを紹介された時、すごい優しくて、すごいナイスガイだって言われてたんですよ。ダンスボーカルグループの方とお話しする機会も、初めてですが、その前情報もあって、緊張せず、素の状態でしゃべれるから、すごいよかったと思います。
中島:うれしいです! 最初“EXILE TRIBE”ってどんな感じの人だろうって思われる方が多いですね。でも、本当にただの大阪人みたいな感じです(笑)
――Itoが中島の野望に触発「僕もやりたいこと、ちゃんと考えよう。」
Ito:僕は聞かれて困っちゃう質問になりますが……
中島:不安ですね……
Ito:颯ちゃんは今、役者やラジオの仕事もあるし、当然FANTASTICSとしての仕事もあるなかで、まだ、やれてない、野望はありますか?
中島:たくさんあります! 僕がまだ実現できてないのは、自分が作詞作曲した楽曲を、FANTASTICSでやりたいというのと、演技で言うと自分の主演作品をやりたい。あとは、趣味でやっているカメラとか、油絵もやってるんですけど、いつか、個展をやってみたいなって思います。
Ito:すごい…。そして僕と真逆過ぎて。
中島:そうなんですか。
Ito:僕は、趣味がなかなか見つからないというか、あまりないというか……。颯ちゃんは1人で行動できるタイプですか?
中島:1人でも行動はできます。散歩が好きで、音楽をひたすらヘッドホンで聴いたりとか、プライベート用にイヤモニも持ってるんですよ、僕。
Ito:すごい。僕、1人で目的を持ってどこかに行ったりするのが得意じゃないというか、今まであまりしてこなかったんで。
中島:家にいるのが好きってことですか?
Ito:家にいるというより、いつも決まった場所に行っちゃう。例えば、体を動かすために、今日ボウリングしたいなとかって思っても、なかなか行動に移せないかな。なんか新しいことを始める癖が付いてないから、それこそ、カメラとか絵とかも、すごいなと思って。いいなぁ、僕もやりたいこと、ちゃんと考えよう。
――中島が「逆にすごい…」と驚いたItoのライブ前の行動とは
中島:僕は、普段ライブとかで歌う前のルーティーンを、あまり持ってないタイプなんですが、Itoさんは、ライブ前とか必ずやることはありますか?
Ito:これがね……本当に申し訳ないんですけど、ないですね。プロ意識みたいなのは、絶対に持たなきゃいけないなと思って、最近は、本番1時間前くらいから、ちょっとずつ声を出しをしたり、ワンマンライブやイベントによって歌う時間が違うので、どうやったら、うまくピークを迎えられるのかを考えたりはします。あとは、すごく緊張していたり、本番前に何かあってテンションが低くなっていても、本番前になると、一回リセットして自分のテンションを上げていきます。僕らが楽しまないと、きっとお客さんも楽しめないし、僕らが緊張してるとお客さんも緊張しちゃうと思うので、それは意識してるかな。
中島:気持ちだけで一気に切り替えてますか? 何か見てとかじゃなく?
Ito:そうですね。楽屋出て、メンバーやサポートの人たちといるときに、“よし!”みたいな感じで切り替えるかな。日常をステージには持ち込まないようにしようと思ってる。
中島:僕の場合は、本番直前までしゃべってます。そのほうが気が楽というか。直前までお笑い芸人さんの動画見て笑っていたほうがリラックスできるとかありますけど、Itoさん(ルーティーン)何もなかったっすね。
Ito:ハハハ、ごめーん(笑)
中島:うそです、うそです(笑)。一気に切り替えるなんて、逆にすごいな、と思いました!
――ボーカリスト/フロントマンとして、2人がライブで一番大事にしていること
Ito:颯ちゃんはどうですか?
中島:僕は、ATSUSHIさんとか先輩方もそうなんですけど、ただ歌うだけじゃなく、ライブに来た人が“本当に楽しかったな、また明日から頑張れるな”って思ってもらえるように、MCも含めてですけど、その人の人生を変えれるぐらいの熱量は絶対に届けたいなって思います。そういう方が1人でもいる限り、やり続ける意味があると思っていて、それが多ければ多いほど嬉しいですね。
Ito:僕も思ったことは、ほぼ一緒だな。まだPEOPLE 1のことを知らない人とか、今回の【REQUESTAGE】でも初めて見てくれる人もたくさんいると思っていて。そういう初めましての人たちに、何か届くようなことをしたい。でも、MCでは限られているので、表情や、パフォーマンスから、少しでも何か伝わったらいいな、と。その気持ちはお互い忘れずにいきたいね。
中島:間違いないですね。
Ito:というわけで、4月29日【REQUESTAGE】で再会しましょう!
中島:楽しみですね!
Ito:「颯ちゃーん!」って言っても無視しないでね(笑)。
中島:もちろんですよ。「Itoさん!」って言います。僕、思ったより仲いい感じでいくので、引かないでくださいね(笑)。
◎イベント情報
【FM802 35th ANNIVERSARY “Be FUNKY!!” SPECIAL LIVE 紀陽銀行 presents REQUESTAGE 2024】
2024年4月29日(月・祝)大阪・大阪城ホール
OPEN 14:30 START 15:30
https://t.cn/RxQlPII
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